赤で囲まれた2段目に行きます。
左端の緑で囲まれた所に、
Management,Sales,Ops & Enablement
と来たので、いきなり「何のこと?」と思ってしまいますが、一つずつ分解して行きます。
前半のManagement,Salesは分かるでしょう。
Sales Ops(セールスオペレーション)とは、セールスを効率的に行うためのテクノロジーやプロセスを整理し効率化、成果を最大化する役割を指します。日本では、営業企画や営業推進などのイメージが近いです。
と分かり易く解説しておられます。
しかし、
まだまだマイナーなポジションではありますが、アメリカでは比較的注目されている役割として知られています。
と説明されているのは、
より広範囲にわたるデータを活用するため、経営的な視点が求められます。
幅広い業務管理ツールを効率的に運用させる必要があるため、一定のITリテラシーが求められます。
によるのでしょう。
と言うのも、全てではありませんが、一般には、(大変失礼ながら)営業部門に配属される人には備わっていなさそうなスキルを必要としているからです。
ただ、営業企画や営業推進という部署は日本でも昔からありました。
もっとも当時は、必ずしも何某かの予算を背負っているわけではなく、市場調査等もありましたが、大半はカタログや販売マニュアルの作成とか、ここでも書いたイベント企画の担当者、或いは会社によっては将来の幹部候補生が配属されていたり、営業の現場に出向いて営業本部の考えを伝える役割を担っている場合もありました。
しかし、今回のSales Opsは、テクノロジーを活用して営業支援を行う立場という点で、少し意味合いが違います。
また、Enablementについても同社のサイトで、
Sales Enablement(セールスイネーブルメント)とは、セールステックツールの導入/運用、営業プロセスの設計・管理など営業プロセス全体の最適化(Sales Ops)にとどまらず、新人研修、コンテンツマーケティングなど、各部門の施策を包括的に管理・分析し、成果を上げる取り組みを指します。
と説明していて、成程、守備範囲が広そうです。
では、その分野には、どんなツール群があるのか、ということですが、
- Sales Performance Management
- Sales Forecasting & Reporting
- Skills Development & Reinforcement
- Gamification
- Digital Adoption Platform
などが挙げられているので、これも一つずつ見て行きます。
Sales Performance Management
オラクルさんのサイトにズバリの製品があるので、参考にすると、
などにより、営業部門の業績を管理して行く製品群のようです。
Sales Forecasting & Reporting
Forecastをオンライン辞書で引くと、
予報する、予想する、予測する
となりますが、一般には、
受注/売上見込報告書
でよいでしょう。
Skills Development & Reinforcement
これは、以前にも紹介した説明書(Complete Guide to SalesTech)には、
Create, deliver, and measure learning exercises. Used for new hire onboarding and ongoing development.Designed for virtual, and self-directed learning.
と書かれています。
そこで、少し補足しながら超・意訳すると、
営業活動で必要となる技能を学ぶための教材の作成、提供、(学習効果を)測定するツール。 新入社員を営業現場に配属して、定着させ、戦力化させる為に利用できます。また、実際の営業現場で経験しそうなことを自分で学べるようになっています。
となります。
Gamification
これも先の説明書に書かれていて、
sellers compete with themselves or team members to accomplish goals and objectives. Leaderboards display running standings to recognize and motivate over time
とあるので、同じように補足&超・意訳すると、
営業の担当者は、(自身の数値)目標に到達し(部門内での役割を果たすという)目的を達成する為に、自身(の過去の数値)や同僚と競争するわけですが、営業成績のランキング表で現在の自分の順位を確認し、やり遂げる気持ちを持ち続けるようにするためのツール。
みたいに営業マンに競争意識を持たせるツール群と理解しました。詳しくは、実際の製品を見て行く中で、確認します。
Digital Adoption Platform
調べてみると、DAPと言うそうですが益々分からないので、専門メーカーのwalkmeさんのサイトから引用させていただきます。
デジタルアダプションプラットフォーム(DAP)とは、ソフトウェア、ウェブサイト、アプリなどのユーザーエクスペリエンスを簡素化・自動化
してくれるツールのようなのですが、具体的には、
ユーザーがスムーズに使えるようにするために設計されたソフトウェアプラットフォーム
と書かれています。
要するに、ユーザーの利用支援を目的としたツールということなのでしょう。