Management,Sales Ops & Enablementのまとめ

2段目が前回で一区切りとなりましたので、一旦まとめておきます。

 

そもそも

Management,Sales Ops & Enablement

の意味は、約1年前に予習したココの記事を参考にしていただくとして、私流にまとめると、

営業チームの運営して行く為に
諸制度や体制を整備して成果を上げる取り組み

のようなことで、具体的には、

  • Sales Performance Management
  • Sales Forecasting & Reporting
  • Skills Development & Reinforcement
  • Gamification
  • Digital Adoption Platform

の5項目が挙げられています。

 

一つ目のSales Performance Managementとは、大まかには、

営業マンに割り当てす数値/役割と報酬

ですが、もっと簡単に言うと、

幾ら稼げば、どれだけ貰えるか

というニンジン制度です。

 

当然、最低でも月次単位で売り上げの見通しを報告することとなるでしょうから、その為にSales Forecasting & Reportingを利用することとなります。

 

もっとも新人さんや業績が改善しない営業さん向けにSkills Development & Reinforcementが必要となりますし、逆に営業のコツを覚えた営業マン向けにはGamificationの導入により、切磋琢磨させる環境を整えることとなります。

 

また、今日においては、営業活動のあらゆる場面で業務用ツールの使い熟せることが重要ですから、Digital Adoption Platformも欠かせません。

 

嘗ては、OJT( On the Job Training )と言って、

職場の上司や先輩が、部下や後輩に対して、実際の仕事を通じて指導し、知識、技術などを身に付けさせる教育方法のことです。

HRproさんが説明されている手法が一般的でした。

 

元々は、

OJTが生まれたのは第一次世界大戦中のアメリカです。当時、アメリカの造船所では大幅に人員を増やす必要が生じていました。そこで、大量の人材をいち早く教育する方法として、職場における実地訓練が提唱され、その方法として「4段階職業指導法」が考案されました。これは「やってみせる(Show)」「説明する(Tell)」「やらせてみる(Do)」「確認、追加指導(Check))」という4つからなるものです。さらに第二次世界大戦中、この「4段階職業指導法」を発展させた「TWI研修(Training Within Industry for supervisors ― 監督者のための企業内訓練)」が生まれ、高度成長期になり日本に輸入されて、現在のOJTへと発展しました。

だそうですが、私的には、山本五十六の、

「やってみせ 言って聞かせて させてみて 誉めてやらねば 人は動かじ」

の方が、実践的だと思います。

 

それに、OJTと言っても何某かテキスト的なものがあったわけではなく口頭で伝えられるだけが大半でしたし、他社の話で聞いたのは、OJTと言いながら実質的にほったらかしだったり、或いは、営業マンを市場に放り込んで自分で動ける人だけが残ればよいという乱暴な会社も多かったと記憶しています。

 

ただ、何事も「手法」を開発するアメリカの遣り方は学ばなければならないわけで、一段目の

Sales Reps,SDRs,Sales Engineers,Account Execs

において、営業活動の流れに沿ったツールを整備するだけでなく、それらを支える仕組みである、

Management,Sales Ops & Enablement

迄目を配るのは大切だと思います。

 

 

 

 

Digital Adoption Platform

“Digital Adoption Platform”もComplete Guide to SalesTechに説明はないものの、Googleで検索してみると、日本語のサイトも多数あって、中でも、カスタマーサクセス組織立ち上げ中さんは、当ブログと同じように、色んなサイトを参考にして説明してくれていて、非常に分かり易いので、引用させていただきます。

まず、

2.Digital Adoption Platform(DAP)とはなにか

については、

Digital Adoption PlatformとはDAを推進するための存在であり、デジタルツールの利用方法や、注意事項をソフトウェア上でガイダンスしてくれる超便利な存在!しかもノーコードで実装できるのがトレンド!

と説明されています。

 

現在利用できるソフトウェアは色んな機能がテンコ盛りですから、使い方を知るだけで時間を要しますし、一部しか使ってくれないと効果が上がらないので、DAPは重要でしょう。

 

ちなみに、Digital Adoption PlatformをDAPと言うことを初めて知りました。

 

ここで、またまた昔話になりますが、オンサイトでのインストラクター/トレーナーによる導入研修とかサポートセンターを充実させないと製品が売り難い時代がありました。

 

案件が重なるとインストラクター/トレーナーのスケジュールを組むのが大変で、時間を半分に設定したりとかで凌ごうとしたのですが、そうすると、サポートセンターへの問い合わせが増えてしまいます。

 

それこそ5分おきに不明点を電話してきたり、或いはメールへの回答を催促してくる人もいました。


でも、今日のように利用するアプリケーションの数や利用者数が増えたら、人力でサポートして行くのは無理であり、Digital Adoption Platformを使うのは当然なのでしょう。

 

具体的なソリューションとして、先のサイトでは主要プレーヤーの一社として紹介され、

にも掲載されているPendo.io, Inc.は、

UI/UX向上とシステム定着化をサポート
Pendoのオールインワンプラットフォームなら、貴社が扱うソフトウェアのユーザビリティの向上やUX分析により、顧客体験と生産性を向上できます。

と謳っています。

 

「システム定着化」がされないケースが多々あるから、このように言っているのでしょう。

 

確かに、昔は、導入したもののオフィスの片隅で埃をかぶったまま放置されるシステムもありましたが、そのようなことを避けるために、例えば、

従業員による自社開発アプリの使用を促進する

に於いては、

 

  • 従業員をオンボーディングして教育し、アプリを正しく使用できるようにする
  • アプリの定着化を促進する要因と妨げる要因を理解する
  • 視覚的なリプレイで、従業員がどこで行き詰まっているか、どこでうまくいっているかを確認する
  • アプリ内でガイダンスとサポートを提供し、従業員の業務をサポートする

などのにより解決できることを説明しています。

 

 

 

 

 

 

Gamification

言葉から大体の意味は想像できますが、先ずはDescriptionを読みます。

sellers compete with themselves or team members to accomplish goals and objectives. Leaderboards display running standings to recognize and motivate over time

営業マンは、割り当てられた数値目標や与えられた業務目標を達成する為に、(昨年同月/前月の実績を上回るように)自分自身とも、そして当然同僚と競争しています。
順位表には現在の売上順位が表示されるので、自分自身の現在の位置を確認できますし、もっと多く販売しようと意欲が湧くようになります。

と今回も少々盛りました。

 

次に、Typical Functionalityでは、

Custom branded leaderboards
(自社の営業体制向けに作成した順位表)
Real-time goal tracking of individual and team goals
(営業担当者及び営業チームに与えられた目標への到達度を随時更新)
Award recognition, badges, and prizes
(優秀な営業マンの表彰、営業成績優秀者のみが付けられる社章の付与、営業成績優秀者に送られる商品)

などが挙げられています。

 

ここで、“leaderboards”とは、

      

        (出典:Adobe Stock)

のような表のことです。

 

少し前に当ブログでも書いたように、昔の販売会社では営業マンごとの成績表を社内に張り出すのが普通でしたし「数字を上げられない営業マンは不要。」なんてことも言われた時代がありました。


今日ではパワハラになりかねないからか、“Gamification”と言い換えていて、weblioで、

マーケティングの手法の一種で、ゲームが本来の目的ではないサービスにゲーム的要素を組み込むことで、ユーザーのモチベーションやロイヤリティを高めることである。

と説明しているように、あくまで「ゲーム」の体裁を装っていますが、実質的には営業マン同志を競わせているのに変わりはありません。

 

ただ、かつては優秀な営業マンが集まると言われていたIBM社でも、初代社長のThomas J. Watson Sr.の時代から、“IBM Hundred Percent Club”を運営していて、割り当てられた売り上げ目標を100%達成した営業マン等を表彰したり、南国旅行に招待したりしていましたし、同様の制度は他社にも広がっていました。

 

ですから何らかの形で仕掛けを持たないと売り上げ達成を継続して行くのが難しいのが現実であり、だからこそ、

の二番目のSetsail社がwebsiteで言っている

Sales gamification turns ordinary tasks into game-like adventures,
(毎日の営業活動をゲームのような冒険に変えるのです。)

のような製品が必要とされるのでしょう。

 

 

 

 

 

 

Skills Development & Reinforcement

前半は分かり易いですし、後半の“Reinforcement”は、

補強[強化]すること
補強[強化]するもの
《心理学》強化
《reinforcements》〔軍や警察の〕増援部隊[物資]

英辞郎が説明していることを頭に置いて、話を進めて行きます。

ここで、前回の記事で、

この項目も、Complete Guide to SalesTechには説明がないのですが、2段目以降は同様なのかもしれません。

と言ってしまいました。早々に撤回します。大変失礼しました。

 

さて、Description本文です。

Create, deliver, and measure learning exercises. Used for new hire onboarding and ongoing development.Designed for virtual, and self-directed learning. 

つまり、

営業活動を学ぶにあたり、演習課題を作成したり、配布したり、その効果を計ったりします。また、新入社員を仕事に先ずは慣れさせて、徐々に技能を向上させます。更には、仮想ながら、自分で学べるようになっています。

というような意味合いでしょうが、少し行き過ぎているかもしれません。


引き続いて、Typical Functionalityは、

1.Coaching reps on video pitches and role-plays
(営業の仕方や実演を録画して営業マンを指導する。)
2.Learning exercises and playbooks
(実践やお手本を通じて学ぶ。)
3.Reinforcement through micro-learning repetition
(短い時間で繰り返し学ぶことでより習熟して行く。) 

あたりでしょう。

 

このロールプレイは重要で、私も商談進行や製品説明のシナリオを何本も書いたことがありました。

 

ただ、多くの営業マンはシナリオを暗記することに熱心ではありませんし、標準シナリオを個々の営業シーンに合わせて適用していくのが苦手です。

 

しかし、センサーで有名なキーエンス社出身の方がロールプレイを解説している動画


www.youtube.com

などを観ていると、もっと徹底すれば良かったとも思います。

 

また、具体的なソリューションとして、

の2つ目に挙がっているBRAINSHARK社のwebsiteには、

Prepare your teams today to win more tomorrow.
Empower all your client-facing teams with the knowledge, skills and insights they need to perform at the highest level.

明日もっと商談が獲得できるように、今日から皆でを準備をしましょう。
お客様に対応する全ての皆さんに、最高レベルで力が発揮できるように必要な知識、技能、気付きを提供します。

と説明していますし、幸い、BIZee さんのwebsiteでBrainshark, Inc.のことを日本語で説明してくれています。

ところで、このBRAINSHARK社の名前の由来が分かりません。

 

今週のニュースでも話題の某政治家は「サメの脳」と言われていたことを思い出しましたが、まさかそんな意味ではないと思います。

 

 

 

 

 

 

 

Sales Forecasting & Reporting

この項目も、Complete Guide to SalesTechには説明がないのですが、2段目以降は同様なのかもしれません。

 

でも、大体の意味は分かりますし、Googleで検索してみると、RevenueGrid社のwebsiteで、

What Is a Sales Forecasting Report?
(売上予測レポートとは何のことですか?)

に対して、

A sales forecasting report is a document that outlines a company’s sales projections for a given period, usually a year or a quarter. The report analyzes historical sales data, market trends, and other relevant factors to provide insights into future sales performance.

売上予測レポートとは、特定の期間 (通常は 1 年または四半期) における売上予測の概要を説明する報告書です。この報告書では、過去の売上データ、市場動向、その他の関連要因に鑑みながら、先々の売上高の見通しを示します。

と予想通リの答えが返ってきました。因みに、今回の訳は控えめで行きます。

 

以前に、ココで私の駆け出し時代のSales Forecasting & Reportingのことを書きましたが、考えてみれば、のんびりした時代で、隠し玉や天ぷらなど何でもありでした。

しかし今日においては、企業の業務内容や規模にもよるでしょうが、ある程度システマティックに集計していかなければならないのでしょう。

 

だからか、

How to Create a Sales Forecasting Report
(どのようにして、売上見込みを立てるのですか?)

に対しては、

This data can be collected from sales reports, accounting software, and customer relationship management (CRM) systems.

営業報告書、会計システム、及びCRMに記録された顧客とのやりとりからデータを集めることができます。

としています。

 

でもこれは、営業活動の全てが正確に記録されていることが前提となりますし、恣意的な売り上げ操作は出来なくなります。

 

 

実際の操作イメージは、別のシステムながら、Spotler CRM社のwebsiteで紹介されている動画


www.youtube.com

を参考にすればイメージが掴めます。

 

こんな風に簡単に作成できたら良いのですが、見込みが大外れになりそうな予感がするのは、時代に付いて行けてないのかもしれません。

 

また、今回紹介したRevenueGrid社もSpotler CRM社も2022 Enterprise SalesTech LandscapeのSales Forecasting & Reporting一覧には挙がっていないのですが、そもそも、この機能自身、専用に特化した製品でなくても備わっているのかもしれません。

 

 

 

 

Sales Performance Management

今日から2段目のManagement,Sales,Ops,Enablementに入ります。

 

最初のテーマは、Sales Performance Managementです。

 

残念ながら、Complete Guide to SalesTechに説明はありませんが、言葉から大体の意味がわかります。

 

そして有難いことに、日本オラクルさんのwebsiteで説明されているので、そのまま引用すると、

Oracle Sales Performance Managementは、インセンティブ報酬、目標管理および担当地域管理のための高度なツールを提供します。強力なデータ基盤と機械学習が組み込んだこのソリューションは、個々の販売目標と会社の販売戦略を連携させることで収益を拡大するために役立ちます。

となっていますが、簡単に言うと、営業マンが頑張って最大限の力が発揮できるようにするための仕組みです。

 

一般的には、最も重要なのがインセンティブ報酬です。要するに「販売に応じて給料/賞与に加算される報酬」なのですが、外資系ITの会社で多く採用されているのは聞かれたことがあるでしょう。

 

ただ、営業マンによっては、ココで書いたように在庫を押し込むだけ、或いは売ったら終わりといった場合も多々ありました。


そこで、“in use”といって、要するに稼働状態に入らないとインセンティブ報酬の対象としないなどの対策がとられたのですが、そうなると顧客ごとの動きをモニターする機能と連動しなくてはなりませんからシステム化が必要でしょう。

 

また、担当地域管理も重要で、一般には大企業が多い地域が稼ぎやすいのは当然ですが、本社と事業所が別の地域なのも良くあります。

 

結果として特定の案件を巡って部門間で揉めることとなりますし、理屈を捏ねて上客を離さない営業マンもいますから、ルールベースでの地域割りが必要となります。

 

今でも抜け道はあるでしょうし、本来の目標である

個々の販売目標と会社の販売戦略を連携させることで収益を拡大

とは離れていますが、こういった泥臭いことに対応しておかないと営業マンのパフォーマンスは下がります。

 

私が知る範囲で例を挙げると、某社の場合「納入地で売上を立てる。」という原則がありました。

 

例えば、東京本社の会社の仙台事業所への納入の場合は、仙台支店の売り上げになりますし、タイ事業所への納入の場合は、タイ法人の売り上げになります。

 

これくらい明確でないと、「調整」と称する会議に追われることになるからです。

 

現在は変わっているのかもしれませんし、私個人としては、地域でなく四季報の業種分類で分けた方が分かり易いような気もします。

 

話を戻して、そのままオラクルのSales Performance Managementの説明を見て行くと、

  • 売り上げ予算管理
  • 営業実績ダッシュボード

などの機能も紹介されています。

 

前者については、

販売目標と会社の目標、個々の販売者目標、パフォーマンス基準を整合させます。担当地域の収益の可能性全体に基づいて、公平で達成可能なターゲットを設定します。

と説明していますが、この「公平で達成可能」が難しいわけで、営業会議が紛糾する一因になります。

 

また、後者は、

個人とチームのダッシュボード内のコンテストと目標の指標で営業実績全体を向上します。

とのことで、「見える化」を装いながら営業マン/部門同志を競わせています。

 

度々古い話を持ち出して恐縮ですが、昔の販売会社などでは、営業担当者の成績表を壁に貼りだしているところがありました。

 

打ち合わせで訪ねた時は、ついつい目が行ってしまいますが、成績が芳しくない人は下を向いていたこともあって、あまり気持ちのよいものではありませんでした。

 

それに、単純に「数字」で発破をかけるだけで売り上げが上がるわけではないので、無駄な活動だとも思います。


度々の脱線で失礼しましたが、最後にanaplan社のwebsiteも見てみます。

Sales performance management (SPM) is a set of operational and analytical functions that automate and unite back-office operational sales processes to improve efficiency and effectiveness. SPM capabilities include incentive compensation management, quota management and planning, territory management, advanced analytics, and gamification.

販売実績管理 (SPM)とは、営業の効率と機能を高める為にバックオフィスの営業販売プロセスを自動化し、統合する一連の運用および分析機能のことです。SPM機能には、インセンティブ報酬管理、ノルマ管理と計画、テリトリー管理、高度な分析、ゲーミフィケーションが含まれます。

Sales performance managementのことをSPMと言うのは知りませんでしたが、大体はOracleと同じような機能です。尚、ゲーミフィケーションについては、後日紹介する予定になっています。

 

 

CLOSE~EXPAND~のまとめ

前回で、CLOSE~EXPAND~が一区切りとなりましたので、

を一旦まとめておきます。

 

案件を受注することをCLOSING(クロージング)と言いますが、その段階の案件が多数あると、営業会議への出席が楽になります。

 

逆に、商談進捗が思わしくない案件ばかりだったり、或いは失注が続く時もあります。

 

だからこそPipeline Reviewsのようなツールがあって、

Configurable actions
(取りうる営業対応)

を教示してくれれば有難いのでしょう。

 

特に私のの場合には悪い癖で、商談の推移から受注方向になった時点で気持ちが醒めることがあったのですが、最後の最後まで打てる手を確保するためにも使わせて貰わなくてはいけません。

 

また、郵送されてきた注文書を受け取った時は嬉しかったですが、ESigningのようなツール経由でも同様です。

 

更には、折角受注した案件に対してはCustomer Success & Renewal Mgmtは欠かせません。

 

私が駆け出しの頃には、「ハッピーコール」という習慣があって、受注→納品→稼働に入った取引先を時々訪問することがありました。

 

最近の状況は分かりませんが、コトバンクさんでは、

販売員が顧客に対して働きかける販売促進活動のうち、顧客との結びつきを強めるために行う活動で、次のような事例についていう。
(1)顧客への訪問活動のうち、「こんにちは」と顔を出して挨拶をし、それによって親近感を醸成する。したがって販売員は、積極的に顧客のところを巡回する必要がある。
(2)電話によって、定期的に購入商品の利用状況を問い合わせる。信頼感を高めることに役立つ。
(3)顧客の慶事(誕生日など)に、手紙を出す。フリークエント・ショッパー・プログラムを導入し、クラブカード発行している企業では、クラブ加入のお礼電話(サンキューコール)やサンキューレターを出している。

と説明しています。

 

私が行っていたのは、正に(1)の活動で、他の事業部門への展開のキッカケになったり、或いは早くも次期システムの相談が始まったりで、EXPANDして行く段階に入ることもあります。

 

でも、取引先が増えてくると自分の足で回るにも限界がありますし、地方の取引先の場合には目が届きにくい場合もありますが、そんな時に専用のチームで(2)の活動をしてくれれば助かりますし、(3)のような通販で見かける手法も何某かのヒントになりそうな気もします。

 

更には、商談に勝った時でも何らかの反省点が残るのが通常で、Contract Proposals & RFPsを利用して、案件対応の振り返りをすることも大切でしょう。

 

特に負けた時は尚更で、望千里さんが紹介しているプロ野球の故野村克也監督の「負けに不思議な負けなし」なわけですから、もう一度RFPを読み込んでみることが必要かもしれませんし、Configure,Price,Quote,Invoiceを見直すことも欠かせないでしょう。

 

その上で、Unified Customer Viewを通じて自社の戦略と戦術を振り返るべきなのでしょうが、往々にして、大きな案件を獲得した時などは、焼き肉屋→ドンちゃん騒ぎに走ったことが多く、今頃になって反省しています。