Field Sales(フィールドセールス)という言葉は日本国内の記事等でも見かけます。それをSpecializedと形用しているので、「市場分野別担当営業者」みたいなことかと最初は考えました。
というのも日本の会社の営業組織の大半は、例えば、国内大手の電機メーカーの営業部門は、官公庁、金融、製造、流通など「市場分野別」に分かれていて、所属する営業マンが客先に出向きます。
最近でこそインナーセールスと組み合わせながら営業全体の効率を上げて行こうという動きも有りますが、全国の各支店/営業所は今でも管轄地域の「市場分野別」で営業活動をしている筈だからです。
でも、Descriptionを読んでみると、
For reps that do daily field visits and need lead/address look-up, route planning, forms and contracts along with fast access to presentations and catalog information.
つまり、
毎日管轄区域の(見込み客を含む)客先に出向く営業担当者向けに、案件リストとその住所、訪問順序を記した計画表、注文書と契約書、及びプレゼンテーション資料やカタログを素早く取り出せるように揃えておく必要があります。
みたいなことが書かれているので、先の日本国内の話とは少し違います。
そこで思ったのは、この“reps”とは、主にはセールスレップと呼ばれる人のことを指していて、
Sales Representativeを略したもので、直訳すると「営業代理人」になります。
とJ-seedsさんが説明しておられますが、もう少し具体的には、
メーカーや卸業者の営業マンとして働く社外の個人事業主
のことなんでしょう。
何故“reps”に営業活動を「委託」するとのかと言うと、
全米各地に支店を作り、営業マンを配置するには膨大なコストが必要になります。
だからです。
そうなら、効率的に案件開拓して貰えるように支援することや販売ツール類を充実させることが必要ですし、商談状況や結果を把握することも欠かせません。
だからか、Typical Functionalityは、
Daily visit/route-planning
(毎日の訪問先と回る順番の計画)
Access to catalogs & sales assets
(カタログと販売促進資料を揃える)
Activity and time tracking
(営業マンの営業活動と時間の経緯を確認)
となっています。
この辺りの事情をもう少し詳しく知るために、2022 Enterprise SalesTech Landscapeでは最後に挙げられているけど、Complete Guide to SalesTechの表では、
と先頭に出ているので、ひょっとしたら急伸中のホープかもしれないBADGERさんのwebsiteに行ってみます。
同社のwebsiteは、日本語版にも切り替えられるので内容を把握し易そうなのも有難いです。
ただ、恐らく自動翻訳、それも超直訳的な日本語ですし、項目抜けも多いので英語版と切り替えながら読む必要があります。
Top pageでは、
THE BEST APP FOR FIELD SALES PEOPLE
(外回りの営業担当者向けの最高のアプリケーション)
と謳っていて、
Learn how you can maximize your sales routes & sell more with Badger Maps
つまり、
Badgerの地図機能を使えば、如何にして多くの見込み客を回るか、そして如何にして沢山の契約を取るかを学ぶことができます。
と少々盛り過ぎ気味ですが、“reps”の営業活動の支援内容を説明しています。
それに、Google検索結果のtitleタグも、
販売ルートプランナー
となっていますし、
Let Badger handle your sales routes and scheduling.
(訪問ルートの作成やスケジュール管理は Badger にお任せください。)
と言っているということは、やはり、“reps”向けなのでしょうが、ここで「巡回セールスマン問題」のことを思い出しました。
ウン十年前のことであり、数学の授業だったか電子計算機の演習だったかも忘れましたが、学んだ記憶が有ります。
おそらく昔から大事なテーマなのでしょうし、実際に、
のように沢山の会社が参入しているのですから、それなりに需要があるのでしょう。
また、ここで30年近く前に観た映画も思い出しました。
主演がアル・パチーノだったからレンタルビデオ屋さんで借りたのですが、邦題「摩天楼を夢見て」からイメージするウォール街とかが舞台の映画とは全然違って、ニューヨークの不動産会社、それも、原題である
Glengarry Glen Ross
とは、
ディベロッパーの「Glengarry 」社が開発した物件「Glen Ross」農場
とココで説明されているのですが、要するに、誰も買わないであろう物件を売らなきゃ馘になってしまうようなブラックな会社の話です。
元々は、
原作はデヴィッド・マメットのピューリッツァー賞文学賞を受賞した名作戯曲『グレンギャリー・グレンロス』
だそうですが、そんな不動産会社も、今日なら、Badger社の製品/サービスなりを使うのだろうと、連続して脱線したままで終わりそうながら思った次第です。