Mobileから始まるので、携帯電話関連の製品/サービスかと思ってDescriptionを読み始めたのですが、
Capture and qualify leads, produce live reporting and follow up on important sales meetings at both virtual or live events like trade shows.
とあるので、展示会等での案件獲得周りの話のようでした。
実際、Typical Functionalityには、
- Badge and business card scanning
- Automatic follow-up with relevant materials
- Lead scoring and routing
と書かれていて、一つ目の、
Badge and business card scanning
(バッジと名刺をスキャンする)
から、展示会におけるブースの受付業務的なことを言っていると分かりました。
この辺りに関連して、私が新人だった頃の展示会での名刺集めのことをココで書きましたが、1990年代前半にアメリカで開催されている展示会に参加した時には、既にクレジットカード型のバッジが使われていました。
何せ30年以上前のことなので記憶が曖昧なものの、
- 会場入り口に用意されたカウンターで受付書類に必要事項を記入して窓口に提出する
- 即座にクレジットカード型のバッジを作ってくれる
- 出来上がったバッジをネームホルダーに入れて首から下げる
- 各ブースではカードをスキャンして貰って資料を貰う
といった流れだったと思いますが、今では名刺を直接スキャンして、即座にシステムに取り込んでいるのでしょう。
日本では名刺を(台紙に貼り付けて)ネームホルダーに入れて首から下げる方法が長く続きましたし、最近の運営は分かりません。
でも現在のアメリカでは、
Automatic follow-up with relevant materials
(関連する資料を送るなどで自動的に後対応する)
Lead scoring and routing
(案件の評価と担当への割り当てする)
等まで、その場で済ませてしまうのなら、日本とは仕事のスピードが違うように思います。
そもそも日本国内で開催される展示会は、古くは役所の外郭団体、或いは地方の場合は商工会議所辺りが主催する場合が多く、今日のように民間企業が中心になるのは後になってからでしょう。
ところがアメリカでは、ソフトバンクの孫さんが買収して話題となったCOMDEXなど民間主導の「ビジネス」として始まり、現在のCESにも繋がっているのでしょうが、出展社と来場者を多く集めるために、サービス競争にも力が入っていたからかもしれません。
また、紹介されている製品/サービスには“at-event”とあるので、「そのまんま」だと思いながらwebsiteを覘いてみると、
Events have evolved—and so have we.
The atEvent universal lead capture solution is no longer supported.
といきなり返ってきたので驚きましたが、業界的にはよくあることです。
だから簡単に無くならない製品を選ぶべきなのかもしれませんが、先々迄続くことなど誰も保障してくれないので、都度最適な製品を選んで、いつでも代えることができるようにすべきなのでしょう。
ところで、冒頭の“Mobile”に引っ掛かったことを書きましたが、
携帯電話、携帯できる、可動性の、可搬式の、移動性の、移動型の、動かしやすい、動きやすい、流動的な、機動性の、変わりやすい、などの意味を持つ
と説明されているように、
展示会の現場で利用できる可搬式のシステム
ということのようです。