Presentation Creation

タイトルから「プレゼン資料を簡単に作る!」のような想像をしましたが、Complete Guide to SalesTechには説明がないので、

に掲載されている製品/サービスを直接見てみようと思って目に留まったのが、Slidebeanです。

 

というのも、私が初めて作ったプレゼン資料がスライド(Slide)だったからで、

にあるような(白い厚紙に挟み込んだ)35mmスライドフィルムを作成して、


www.youtube.com

からスクリーンに投影して説明していたのは、PowerPointやその前のLotus Freelanceが無かった時代でした。

 

話を戻すと、そのSlidebeanのTopPageのメニューは、Pitch Deckから始まります。

Pitchには色んな意味があって、英辞郎から拾ってみると、

他動詞《野球》〔打者に向かってボールを〕投げる
名詞〈英〉サッカー競技場

など馴染みの意味以外に、

名詞〈話〉売り口上、宣伝(文句)

と書いてあるのですが、要するに、

短いプレゼンテーションを指す用語のこと
投資家に対して自社の製品やサービスを紹介するプレゼンテーション

のことだとkaonaviさんが言っています。

一方でDeckとは、

パワーポイント資料は、英語では“deck”や“slide deck”と表現されます。

通訳翻訳ジャーナルさんが説明しておられる通りです。

 

ということでSlidebeanさんは、

Here’s how Slidebean can help you get funding
(弊社Slidebean が貴社の資金調達にどのように役立つのかを紹介します。)

というように投資家向けプレゼン市場を重点分野にしていて、単に資料作成だけでなく、Pitch Deckに関連する様々なサービス、

  • Pitch Deck Software
  • Pitch Deck Services
  • The all-in-one pitch deck software

を提供しています。

 

このように自社の狙いを明確に定めて、事業領域をPresentation Creation周辺に広げることで他社との差別化を図っているのでしょう。

 

ただ、Pitch Deck Templates以外にも、

  • Business
  • Marketing
  • Sales
  • Academic
  • Popular

のTemplatesが並んでいるので、一般のビジネスでも利用されているのでしょうが、何れも、どちらかというと派手目でインパクトの大きさが売りのようなデザイン(と日本人には思えるの)が中心です。

 

また、プレゼン資料の作成においては、

What makes a great PowerPoint Alternative?

として、

  1. Ability to present online and offline.
  2. Sharing and collaboration features.
  3. Features that allow for easy interpretation and assimilation of data.
  4. Highly customizable templates.
  5. Good transition and animation capabilities.
  6. Work import capabilities.

などをブログ上で挙げていて、特に、1.と2.の

  1. オンラインでもオフラインでもプレゼンテーションができる機能
  2. 共有及びコラボレーション機能

あたりは、最大の競合であろうPowerPointを意識してのことでしょうが、Microsoftさんでも、

Web 上で Word、ExcelPowerPoint などを無料で使用

を提案しておられるだけに違いを明確に出すのが難しいかもしれず、だからか、

プロポーザルハックラボさんのレビューにあるように、PPTへのエクスポート機能(但し有償版)があるのかもしれません。

 

ところで、プレゼン資料と言えば昔から気になっていたのは、中央〇庁系に代表される役所のパワーポイントです。

 

togetterさんは、

情報量が多すぎてかえって見にくくなっている"役所のパワーポイントのスライド"

と優しく控えめに言っておられますが、コメント欄に書き込まれているように、

大学だと絶対に注意されます。
学会発表でこんなのだしたら間違いなく責められるね。
私企業なら細部を読まれる前に門前払いされそう。

というののが大方の見方でしょう。

 

では何故、こんなスライドになるのかを説明しているのが「とある地方公務員のブログ」さんで、

漏れがあると突っ込まれるので、いろいろ補足説明やエクスキューズを入れた

ことにより、

曼陀羅化するパワーポイント

という、

独自の進化

を遂げたものの、

項目別に色分けをしたせいで、目がちかちかする

という弊害だけでなく、

公務員の生産性を劇的に下げる「パワーポイント」という文化

が育まれてしまったと指摘しておられるのですが、その結果生まれた膨大な大作群はココでご覧いただくとしても、大きく流れを変えるには、Presentation Creationツール、或いは、思い切って20年以上前に話題となった高橋メソッドの導入を考える必要があるのかもしれません。